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2015年06月23日(火)

南アフリカのワインとお寿司 [一杯の幸せ]

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ワインは、味わいや料理との相性だけでなく、
そのワインが生まれた国のことを思いながら
想像を巡らし、おしゃべりするのも楽しみのひとつであると思う。
かつて訪れた国の風景を思い出しながら
歴史や地理、その地域の食べ物や人々の暮らしぶりまで
いろいろなことを考えながら、五感を総動員させて味わう。
だから今までいただいてきたのは、
フランスを中心としたヨーロッパのワインばかり。
たまに新世界ワインを飲み、最近は日本のワインに頭を垂れている。
それが今までのわたしのワインの守備範囲だった。
はっきり言って、かなり狭い。
友人のりりんpresents
「南アフリカの自然派ワインと初夏のおすしを楽しむ会」では
わたしが旅したことのない
南アフリカのワインと日本のお寿司の組み合せに驚きっぱなしだった。
気候も人種も食べ物もまったく違う国のワインと食事が
こんなに面白く融合するなんて!
だってお寿司ですよ、生ものですよ。
あの故マンデラ大統領の南アフリカですよ!←このくらいしか知識がない(恥)
90年にマンデラ氏が釈放された時、私はフランス・ディジョンにいて、
フランス中の新聞の一面がマンデラ氏の写真で埋め尽くされていたので
その時はじめてマンデラ氏のことを知ったくらい遠い国だった。
聞けば、南アフリカでは1600年代からワインが作られているのだとか。
改めて自分の無知を思い知った。
これから先の人生で、南アフリカを訪ねるかどうか
その可能性はとても低いと思う。
風景は想像の域を出ないし、歴史も地理も詳しくない。
人物像といえばマンデラ氏しか思い浮かばないかもしれないけど苦笑
南アフリカワインが和食全般と面白い化学反応をおこすことだけは
よく理解できたのではないかと思っている。
あ、和食と、ではなく、わたしとの化学反応だったのかな。
のりりん、きめ細やかにご準備くださってありがとうございました。
楽しいひととき、ご一緒くださった皆様に感謝申し上げます。

Posted by 近藤マリコ at 12時41分   パーマリンク

2014年03月19日(水)

川根茶の美味しさを伝える人 [一杯の幸せ]

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お茶のペットボトルの購入頻度、どれくらいですか?もしかして毎日ですか?
ご自宅でお茶を煎れる頻度、どれくらいですか?毎日煎れていますか?
私は無類の日本茶好きで、むしろコーヒーが苦手なので、煎茶とほうじ茶はほぼ毎日愛飲している。だから、川根茶の産地に取材に行くと聞いた時から、その日を心待ちにしていたのである。川根茶といえば、静岡県の銘茶ブランドとして有名で、我が家でも縁戚が静岡にいるので川根茶を何年も前から飲む機会が多かった。

そんなわけで慣れ親しんだ川根茶のつもりだったのだけど、自分がまったく見当違いをしていたことが取材をしていて分かった。静岡茶は全般に深蒸しと言われている、というか、そう思い込んでいたのだ。京都の宇治茶は蒸しが浅いのに対し、静岡茶は深く蒸すことで有名になり、煎れたお茶の色は緑で味わいも深く濃くなる。宇治茶の方はほんのり山吹色になるのが特徴で、味わいもすっきり上品に仕上がっている。私は川根茶は静岡茶だから深蒸しだと思い込み、だから長めの時間で煎れて飲んでいたのである。つまり私の川根茶の煎れ方が間違っていたのだ。取材先の「つちや農園」の土屋裕子さんにその話をすると、のっけから「川根茶は深蒸しじゃないんですよ」と。そして、そのセオリーとなる川根の環境について丁寧に教えてくださった。詳しくは中部電力の広報誌KORYUに書いてあるので、ぜひお読みください。

取材の日、土屋さんは、手づくりのお菓子と、極上の川根茶を用意して待っていてくださった。上の写真がその時のもの。川根茶はいわゆる"かぶせ"ではなくても「旨味」の強い味わいになるのだそう。沸騰したお湯を湯冷ましで冷ましてから、この茶葉を浸すように加え、少し待ってから、直接器に口をつけてすするようにいただく。すると、昆布茶のような旨味が口の中に広がってゆく。玉露やかぶせ茶に通ずる味わいである。二煎目にはもう少し高い温度で、三煎目にはさらに高い温度で煎れて、その味わいの変化を楽しむのである。最後、その茶葉にポン酢をかければお夕飯のおかずにもできると土屋さんは言う。川根の茶葉が柔らかいから可能な食べ方なのだろう。川根の茶葉がなぜ柔らかいかについても、中部電力の広報誌KORYUに書いてあるので、ぜひお読みください。えへ、しつこいですね。

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漆器の器に茶葉を入れ、そこに湯冷まししたお湯をそそいですする。すすり茶という名前があるのだそうだ。上等な茶葉が手に入ったら、ぜひ試してみたい飲み方である。

そういうわけで、しっかりPRに励んでしまったのだけど、中部電力の広報誌KORYUをお読みになりたい方は、下記までアクセスしていただき、91号KORYUを希望とご記入の上、お送りくださいまし。ちなみにKORYUのwebの中にも、土屋さんの記事が掲載されていますが、そちらは私の文章ではありませんので念のため。私が書いたのは冊子のKORYUの土屋さんインタビュー記事です。
KORYUの申込フォームはこちらです。

Posted by 近藤マリコ at 23時39分   パーマリンク

2013年10月27日(日)

中国茶のマリアージュ [一杯の幸せ]

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昨晩すっかり痛飲してしまい、完全なる二日酔い状態でうかがった「ロ・ヴー秋茶会2013」。貴重なお茶席にお酒の匂いぷんぷんさせてしまって、岩崎さん、小池さん、スミマセン・・・(涙)。
ロ・ヴーといえば中国茶専門店として全国的に有名なお店。毎年この季節に、貴重な中国茶とお菓子、そして音楽や器をしつらえて、秋茶会を開催されている。今年のテーマは、唐代双璧の詩人である李白と杜甫の深い友情から生まれた「渭樹江雲」。遠く離れた友への想いを託した言葉なのだそう。そして偉大な二人が同時代に出逢ったのは、陰の月と陽の太陽が一度に現れたかのような奇蹟でもあるため、茶席は「陽」と「月」の2席がしつらえてあった。

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こちらが広間でおこなわれた
「陽」のお点前。

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お茶/白茶餅老茶(白牡丹)
お菓子/秋の切り株 さつまいものブリュレ
3年熟成の茶葉を直前に焙じてからいれる。柿渋のような味わいが印象的で、岐阜の柿羊羹を思い出してしまった。

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「陽」の茶席
床の間のしつらえ。

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こちらが立礼席でおこなわれた
「月」のお点前。
音楽は予想通りにドビュッシー「月の光」!

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お茶/武夷岩茶(高山奇蘭)
お菓子/マロン風味のリンツァートルテ
香りの高さがとても印象的で、
聞香杯を何度も振ってはその変化を楽しむことができた。

李白と杜甫は、人生でもっとも楽しい時間を共に過ごし、互いを尊敬しあっていたのだとか。別れの時が近づいた時は、何日にも渡って別れを惜しみ、お酒を酌み交わしたのだそう。もし私が、大切な友と別れなければならなくなったら、どんなお酒を飲むのかな、どんな時間を過ごすかな。友と別れる寂しさをしばし空想しながら、秋の茶席を後にした。「李白はお酒と月をこよなく愛し、舟に乗っていた時に酔って水面に映った月を取ろうとして舟から落ちて溺れて亡くなったという伝説がある」とパンフレットに書かれていた。お酒くさい私にとっては、まさに慰めの言葉。今まであまり馴染みのなかった李白さんに、今日からちょっぴり親近感を持つことになった。
こんな二日酔いの私にもかかわらず、「月」でも「陽」でも、正客席をいただいてしまいました。ホントにかたじけない。岩崎さん、小池さん、ロ・ヴーの皆様、今日はありがとうございました。

Posted by 近藤マリコ at 16時19分   パーマリンク

2012年02月15日(水)

熱燗の魅力 [一杯の幸せ]

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先日のこと。料亭か茂免の若旦那からいただいたカラスミが一本冷蔵庫にとってあったので、それをどう食べるかで思案した。若旦那はパスタにして食べてとおっしゃってたけど、料亭か茂免の自家製カラスミはさすがに深みのある滋味がなんともいえず、パスタにするのは勿体ない。ということで父と一緒にお酒の肴でいただこうと思い立った。実家に帰って「カラスミいただいたよ〜」と父に告げると、いつもなら数独パズルに夢中になって帰宅した私の顔など見向きもしないはずの人が、しっかと奥目を見開きにっこり笑うではないか。我が父ながら口が卑しいので、お酒の肴があると聞けば表情が一変するのである。太めに切って軽くトースターで炙ってお皿に盛ると、すかさず手を出して「うまいうまい」を繰り返す。その様子を見ていたら、私も熱燗が飲みたくなった。

父は真夏の酷暑の時以外、ほとんど毎日のように熱燗をいただく。冬になると熱燗を飲んで体を温めてからビールをチェイサー代わりにする。ちょっと変わった飲み方が癖になっている。一方、私はというと、熱燗でひどい失敗を重ねていることもあり、実家では母に付き合ってビールを飲む程度で、父と日本酒の杯を重ねることは滅多にない。でも、そのカラスミの夜は別だった。カラスミを見ていたら苦手なはずの熱燗が欲しくなったのである。

飲みたくなったのにはちゃんと理由がある。2月初旬に名古屋・栄にオープンした日本酒の立ち飲みバー「八咫」(やた)にて、店主から美味しい熱燗を飲ませていただいたこと、はじめての熱燗お湯割に感動したことが頭の片隅に残っていたからだ。今まであまり語られることのなかった新しい日本酒の楽しみ方を教えてくれるお店、是非お出かけくださいまし。

話がちょっとずれちゃったけど、で、カラスミの夜。私が「今夜は熱燗が飲みたくなっちゃったから、一杯いただこうかなぁ」とつぶやいたその時。父が今まで見たことがないような嬉しそうな顔をして私を眺めたのである。「生意気なことを言うなぁ」とつぶやきながら、盃を持ってきてくれて私に熱燗をついでくれるではないか。父のこんな顔を見たのは本当にはじめてだった。年老いた父親というのは、娘と熱燗を飲み交わすことがそれほど嬉しいものなのか。父には私たち姉妹だけで男の子供がいないので、親子で熱燗を飲み交わすみたいな男同士のつながりが持てていない。義兄がその役目をおってくれてはいるけれど、それも年に数えるほどのイベントごとである。

さしつさされつしながら飲む熱燗は、味覚の刺激以前に人間関係を取りもつ役目もあるのだなぁ。満悦した父の表情を見ていて感じいった。これはワインにも焼酎にもウィスキーにもない感覚だ。熱燗を飲んでいるオヤジの口は臭いだの、なんとなくオッサンくささが漂うだの、いろんな偏見(←これ全部私が言ってたことですけどが)で見られがちな熱燗。いやいや、熱燗飲みながらじゃないと語れないことだってあるんです。熱燗をお酌することで、少しだけ気持を交わすことだってできるんです。熱燗の魅力を、父の笑顔が教えてくれた。
熱燗だけでなく、日本酒の魅力をもっと知りたい、楽しみたいという方は、「もっと地酒の会」にぜひご参加くださいませ。あらら、最後はPRになっちゃった。よろしくお願いいたします。

Posted by 近藤マリコ at 00時03分   パーマリンク

2012年01月19日(木)

ワインボトルに妄想する月曜 [一杯の幸せ]

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ここのところ料理熱に浮かれている。食べることも飲むことも好きで、レストランで食事するのはもちろん大好きだけど、自分で料理をするのはもっと好きなので、時々ポッと料理のアイデアが浮かんだりすると、それを実験したくて仕方がなくなる。当然誰かに食べさせたい。それの犠牲になるのは我が愛すべき友人たちなのだけど、そんなわけで今年に入ってから2週連続、合計4回ほど我が家でごはん会という名の強制食べさせ会を催した。我が家のごはん会のルールは、「料理に合わせてワインを持参いただく」なので、合計4回のごはん会で集まったのは、人数が20名、飲んだワインの数は25本。さてさて、そのワインボトルたちはベランダに放置されたままだったため、瓶の回収日である今週の月曜日にマンションのゴミ集積場へと運んだ。2週溜めちゃった私が悪いのだけど、それにしても25本ですよ。オンナの細腕(一応表現上ね)じゃ運べませんて。なので、台車に段ボール箱を置き、その中にワインボトル25本と日本酒ボトル1本、ビール瓶3本を積み上げ、カチャカチャと音をさせながら一階まで降りていった。まるで酒屋のおばちゃんみたいにね。

今のマンションが出来たのは99年だったから、ここに住むようになっておよそ13年近く。実は毎週月曜日の朝にゴミの集積場で私が一点集中するスペースがある。そう、きれいに仕分けられている、瓶・缶・ペットボトルのうちの「瓶の箱」だ。この箱の中に、毎週、私をドキドキさせるワインの空瓶が必ず入っているのである。もちろん中身は入っていないが、そのワインの趣味がおそろしく私と似通っているため、ついつい凝視してしまうのだ。好みがきれいに統一されているから、おそらくこれらのワインの飲み手は一人(もしくは一家庭)に違いない。いつからか、私は空瓶の彼(勝手に男性と思っている)に恋するようになった。空瓶の彼は、今週末に何をお飲みになったのだろうか。そんな妄想をしながらゴミ集積場に生ゴミや瓶を運ぶのって、楽しいですよぉ。

空瓶の彼が飲んだワインが気になる一方で、我が家でとびきり美味しいワインを抜いた時は、ちょっと誇らしげな気持でその空瓶を集積場に運ぶ。もしかしたら空瓶の彼は、私が飲んだ空瓶を見て「ふうむ、まだ見ぬ彼女はこれを飲んだのか」なぁんて妄想を膨らませてくれないかなと。

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9日に催したのは、今年初の「丹波しし鍋会」。今まで何度かしし鍋会についてはこのコラムに書いているが、長時間加熱することでバターの芳香をまとうしし肉に、熟成したシャルドネが実によく合うので、その日のメンバーにもその味の特徴をお伝えしてワインを持参いただいた。一番上の写真はその日のメンバー持ち込みワインたち。右から2本目はのりりんご持参で、なんと玉村豊男さんのシャルドネ♥そして↑こっちの写真はグラッパ王子がご持参くださったもの。左はジャックセロス。熟成したシャルドネと言ったら、こうキタ。さすが王子。しし鍋とピッタリで新しい発見でした。そして右は黒龍による2012年龍年特別ラベル。空瓶の彼はきっとどのボトルを見ても「ふうむ」と感心してくれるはずだけど、私的に玉村豊男さんボトルと黒龍ボトルは手元に残しておきたかったので、セロスちゃんは残念ながら空瓶箱行きとなった。我がマンションのゴミ集積場で高く積み上げられたボトル箱の一番上に、ラベルが見えるようにジャックセロスの瓶をそっと置いた。空瓶の彼がそれを目に留めてくれることを期待して・・・。

Posted by 近藤マリコ at 23時31分   パーマリンク

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